「まれびと」レイアウト2008/12/01 13:57

レーザプリンタでざっと出して並べる。
 まだ焼いてないというていたらくです。とにかく家事の負担が大きくてどうにもなりません。腹が立つので何かカメラを買って家計にダメージを与え、制裁を加えてやるつもりです、わっはっはっは。

 それはそうとして、Howの分、プリントするコマを選び、プリンタでざっと出して、レイアウトのシミュレーションをしてみました。まぁこんなものかな?と云う感じです。

 今回は、縦横比が全部違っていて、画面の面積を同じにするのに手間取りました。前回はプリントのサイズもフレームもバラバラでしたので、簡単でしたが、今回はフレームとマットは同じで、画面面積は同じ、しかし縦横比はバラバラと言うことになってしまって、それぞれの辺長の割り出しが手間でした。エクセルに計算させてやりましたが、面倒でした。面積のばらつきはすべて1平方cm内に留めてあります。

 原寸大にプリントアウトして…と、ここまでは近代的なのですが、これを切ってイーゼルの上に置いて、フィルムキャリアにマスクをかけてネガの方をトリミングし、こいつに合わせて投影し倍率を決めるという、実に前近代的というか力業というか…でプリントするという手に出ます。

 プリントもかなり手間がかかりそうです。その割には視覚的効果アップにはあまり寄与もせず、手間だけかかると云うことになりそうなんですが、まぁ、何事も経験です。やってしまいましょう。

「まれびと」・第13回 How are you, PHOTOGRAPHY?2008/11/28 20:25

 久しぶりにウェブサイトの「ギャラリ」をアップデートしました。一年前のHOWの分のアップでつまずいてから、ずっとほったらかしでした。
 今年のHOWはこのななから何点か選んで出品する予定です。もう目の前に迫っているのに、まだそんな状態。

 ここ数週間は家人の帰りが遅いので、必然的に私の家事や老犬介護の負担が大きくなり、また悪い事に仕事の忙しい事も手伝って、疲れ切っており、とてもプリント作業に振り分けるエネルギーがありません。楽しみなはずの友人との飲み会も…行ってしまえば楽しいのは間違いないのでしょうが…行くまでがしんどいなぁって感じです。

 さて、表題の「まれびと」ですが、詳しい事はWikiの記述を読んで下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/まれびと

 写真に添えられたキャプションというかポストスクリプトの最後の言葉は、神林長平「言葉使い師」の最後の一行から着想を得、アレンジして作成させて頂きました。

「屋根裏の堕天使」~第2回☆6-MOTION展2008/05/13 11:01

 今回の6-MOTION展には、今までに発表してきたのとは違う作品を出すことにしました。
 タイトルから多少想像して頂けるかも知れませんが、ヌードと云うか、どちらかというと"ネイキッド"です。
 実は以前にも前職の業界写真クラブのグループ展に出品したことがあったのですが、モデル調達の問題やら1998年イシスでの"村田兼一ショック"(彼の作品はもう別世界のレベルで、私には「神」です)などもあって、撮らなくなってしまっていました。

 最近、デジタルで少しパーツを利用したものを撮ったりもしていたのですが、やはり作品にするには熟成が足りず、今回の出展を断念。でも違う路線の作品を観てもらいたいと悶々とするうち、いきなり5月8日に何か判らない細胞塊のようなものが頭の中に現れ、9日にそれがイメージとして形を無したので撮影プランを立て10日に撮影しすぐに現像プリントして11日にはブックマットに入れて作品にしました。タイトルも作品を見ながら浮かんだ「屋根裏の堕天使」にしました。

 出来た作品は雑誌口絵の域を出ない凡庸なものでものでさしたるオリジナリティを感じて頂けるものではないかも知れません。しかし自分にとっては暴走する別の自分に付き合って作ってみた作品で、それは実に愉快な作業でした。「こんな事もあるんだな」という楽しい思いでいっぱいでした。

 できればこの暴走が思わぬ結果をフィードバックしてくれたら…というか、フィードバックさせて、これから先の何かにつなげて行けたらと思います。頭の中にぼこぼこした黒い塊はまだまだ幾つもあります。それらを一つ一つクリアにし作品にできたら、こんな楽しいことは無いでしょう。まさに、

「朝寝昼寝夕惑い時々起きて物狂い」

ですね。

 面白いもので、こちらで新しいことをすれば、別の方では原点に回帰したがります。大阪写真月間のほうは、10年前に初の個展をしたときと同じ路線…ノスタルジックな夕暮れ写真を出品します。どちらもうろぼろす堂の頭の中です。て言うか、頭の中にはどちらかしかない?

きれいな嘘でだましたい2007/12/20 14:52

嘘

 『写真の悲劇はphotographを写真と訳された時から始まった』
 写真はただの光で描いた画。光画というのが正しいように思いますが、素直に考えても穿って考えてもどちらにも解釈できて、無限の迷宮に迷い込みます。

 写真という言葉にこだわるから絶対非演出・絶対スナップという考えも生れるし、それは崇高な考えだけれど下衆が解釈するとジャーナリズムこそが写真なんて不遜な考えに至ってしまいます。

 もっともそんなことどっちだって良いんですが。少なくとも僕の写真は嘘ばかりでそこに真実なんてありません。本当のところがどこにあったって自分には関係がないし、何が本当なんてわからない、本当の事なんて知りたくもありません。
 何か訴えたいことがあるわけでもないし、立派なことなど何もない。ただ、自分が観たいように観るだけです。

 でも、どうせなら、観てくれる人をきれいな嘘でだましたい。ただ、そう思いますね。

もし人生で10枚だけ残せと言われたら2007/12/11 09:44

「医者はどこだっ?!」

 ここからもリンクさせて頂いている「写真にまつわるモノコト」のphotobozeさんが、ぎくりとするような一言を書いておられました。それが表題です。原文は、

>まだこれで完成とは言えないな
>もし人生で10枚だけ残せと言われたら選べるものを

 残す値打ちがあるくらいの作品にして行きたいという気持ちを書かれたのですが、自分には残せる10枚はあるのかな?と少し考えてしまいます。
 無論「俺の作品は切れっ端ネガの一枚に至るまで値打ちがあるぜ」と思っていますが、同時に「そんな作品なんて無いんじゃないか?」とも思っています。
 つまり前者は「自分が選ぶとしたら」って事で後者は「他者が選ぶとしたら」って事です。他者に広く認めてもらいたいとは思いませんが、自分の作品が認められるものかどうかと言うある程度の見極めは出来ています。

 もし人生で10枚だけ残せと言われたら、きっと自分の好きな作品ばかりを残すでしょうね。誰のためでもない、自分のために作品を作っているのですから。

「うつろう日々」How are you,PHOTOGRAPHY?2007/12/08 00:48

床にならべて壁面のシミュレーション
 How are you,PHOTOGRAPHY?のための作品をやっと仕上げました。今回は「うつろう日々」とタイトルをつけました。

 最初は遊ぶつもりで様々な原板、様々なサイズ、引伸機も様々にして始めたのですが、それが思いの外大変な作業になってしまい、随分な負担でした。もうしんどかったのなんの。

 意気込んだ割には結構地味目の写真になってしまいました。ただ、今までの写真とは少し違えて、アンソロジー風というか私写真風というか、そんな風味にしてみました。

 機材好きの方には引伸き引伸レンズ、照明方式の違いなどをお楽しみ下さい。作った本人が言うのはなんですが、引伸機やレンズの違いがどのあたりに出ているのかわからないので、ぜひ指摘して欲しいと思います。ロダゴンG、アポ・ロダゴン、フジノンEX、フォコターなどを使っています。引き延ばしテクニックもフィルターでのストレートプリントから、スプリットグレード、プレフラッシングなどを使ったりしています。でもあんまり功奏してません。なにをやっていることやら。

 プリントもストレートな表現をせずに、暗くしたり明るくしたり軽くしたり重くしたりしてみましたが、これもどうだか・・・。

 なんか訳の分からないことを言っていますが、すみません、くたびれています。あははははは。
 でも、このHow are you,PHOTOGRAPHY?展はそんなことをやってみようと思わせる多様さ、自由さを感じる写真展です。
 本当に様々な表現が楽しめる写真展です。ぜひお運び頂き同時代はもとより、他のギャラリの作品もぜひお楽しみ下さい。

アグフア復活2006/10/18 08:55

AGFA


 写真家の兒嶌さんからアグフア復活との報せが。でもお高くなるのではないかとの懸念も同時に。
 国内ではグレイスが扱うことになるようだ。
http://www.graltd.com/1st_layer/gallery/photokina/agfa_report.htm
 そこそこ納得できる値段ならまたプレミアム・クラシックを使えるなぁと喜ばしい。もっとも復活して欲しいのはただひとつInsigniaだけだ。
 京都HOWでは何を使おうかなぁ・・・。

兒嶌秀憲"UNTITLED"・日本カメラ9月号2006/09/08 00:25

日本カメラ9月号69ページ。
 兒嶌秀憲さんのポートフォリオが日本カメラ9月号に掲載されています。意外なタイトルは"UNTITLED"。その中の一枚に昔日の私のポートレートが採用されています。
 これを撮ってもらった時はメンタルコンディションは最悪だった時です。そういう訳ありの顔をしていたとして、それが故にエディターは採用したのかも知れないなぁと思います。
 さすがに兒嶌さんの作品で、とうとうやったなぁと思います。それから自分、フォトグラファではなくモデルとして写真雑誌デビューしちゃったのは、嬉しいやら・・・。

オリンパス・F Zuiko 32mmF1.72006/09/06 16:24

梅田地下・ぶらり横丁。
 今回の未現像フィルムの山の中にはペンD3で撮影されたフィルムも入っていました。今回やっと現像しました。
 使ってみて思いましたが、ペンというのはピンからキリまで良いカメラだなぁと言うことです。
 中学校の時は修学旅行の写真は大方ペンEE-2で撮影した記憶があります。ペンで撮ると失敗が無くて、当時まだ高価だったカラーフィルムを無駄にせずに済みました。それにハーフサイズだから倍の枚数撮れたし。
 こんなちっちゃい写真で何が判るもんじゃないでしょうけれど、とりあえずこんな風に撮れます。1.7開放です。

インダスター23・110mmF4.52006/09/06 14:40

逆光之図
 先のエントリーでペンタックス6×7に取付けたインダスターですが、やっとこさ現像してみました。ちょうど2.7次元さんからコメントで「コーティングはどうですか?」と尋ねられていて、「問題は感じられない」と豪語しておりましたが、多少の問題は感じられますね、まぁ現代のレンズじゃないんですからそこまで要求しては酷ですが。この写真の樹木の部分などちょっと来ています。
 それでも(負け惜しみみたいですが)こういう描写が好きで、やはり付け替えて良かったなぁと思っています。不便ですしおまけに6×7なんですが、なんかこう離れられないレンズです。いや、買ってすぐにモスクワが潰れたからと言うケチな根性じゃないんですよ。