ブロニカRF645の視度調整2012/07/18 11:17

 去年、思うところ有ってブロニカ最後のカメラであるRF645を買ったのですが、視度調整レンズが無くて苦労しています。

 近眼なのですが、撮影の時の眼鏡が鬱陶しくて、眼鏡は外しているのですが、そうなると当然、視度調整レンズが必要になります。ところが、このカメラはもう生産中止になっていますから、アクセサリが手に入りにくい。大阪のトキワカメラにまだ視度調整レンズがあるのですが、-2や-3のもっとも必要なところはやはり売り切れ、残っているのは-1とか-4、で、どちらも買ってみましたが、やはり合いません。

 考えられるのは他のレンズで代替できないか?です。アイピース部分を外してみて、考えてみました。



 この、金属製のレールを挟み込むタイプのものは無いかいな?真っ先に浮かんだのは、ニコンEMにつけていたDK-20C視度調整レンズです。

 これ、はいるんじゃないかな?とちょっと当てて見ましたら、なんとなく入りそうな感触。幅はOKで厚みがあって入らないようです。そこで、視度調整レンズのボディ側枠を目の細かいサンドペーパーで少しずつ削って厚みを調整してみました。



 少しずつ調整して何度も装着を繰り返して、いいところまで持って来ます。そしたら、うまい具合に入りました。だたし…



 レールが長くて、いっぱいまで入れてもファインダーの中心と視度調整レンズの中心が合いません。見た目もかっこ悪いし。

 しかし、覗いてみると、まぁ、大丈夫。視度の合わないファインダーを覗いているよりはずっと快適です。これ、いいわ!と言うことで、暫定的にこのまま使うことにしました。

 いずれ、精密なのこぎりで、枠の上縁部をきりとってしまい、中心を合わせる作業をしてみようと思います。DK-20Cはまだ現行製品ですから、壊しちゃったりしても、懐には痛いものの、まだ手に入ります。上縁を切り取ってしまうと強度が一気に下がって、割れてしまうかもしれません。が、挑戦してみる値打ちはあるでしょう。ホビー用の精密のこぎりを入手してやってみたいと思います。

 RF645の視度調整に苦労されている方はほとんど居ないと思いますのでこの知識も超トリビアだとは思いますが、必要な人には(多分自分一人でしょうが)福音かもしれないと思います。

ブロニカRF645の視度調整2012/07/19 15:10

 昨日、とりあえず填めてみたニコンのDK-20Cですが、あれから加工を進めて、ボディ側の金具が貫通するように、上端を切り取ってみました。



 粗い仕事ですみません。左側なんぞ切り取りの位置がずれています。がまぁこういう感じで金具が貫通するように加工します。



 そうしますと、視度補正レンズの中心とファインダの中心が合うようになります。視野も問題ありません。
 また心配していた強度ですが、こうやってつけておく限りにおいては心配無いように思います。左右には切れ込みがあって、つながっている部分は僅かなのですが、その部分に比較的粘りがあるようで、いまのところ不安はありません。

 懸案となっていた、また、ブロニカRF645の使う気を削いでいた視度調整の問題はこれで解決。この先、持ち出す機会が増えるでしょう…重いけれど…。