「私も美しいものが好きだ」2010/05/05 22:00



 なかなかいい装丁のカタログです。ハードカバーにすると写真集みたいでなかなか高級感漂います。カタログと言うとソフトカバーが当たり前ですが、兵庫県立美術館はいいカタログを作ります。

 

 と言う事で、兵庫県立美術館の特別展、写真家 中山岩太「私は美しいものが好きだ」へ行ってきました。
 オリジナルプリント保護のためか、かなり照明の暗い展示場でしたが、そのせいか落ち着いて楽しめました。そこに佇んでいると写真が身体に染み込んでくるように思えます。



 山を望むと黄砂のせいか少し白く霞んでいました。暑い。



 阪神岩屋駅を越えJR灘駅を越えて阪急王子公園駅へ。阪急の高架下はなかなかの趣。



 そうか、今日は5月5日。

オメガのヘッド交換2010/05/06 18:32



 今日も休日です。朝から暗室の片付けを始めて、そろそろプリントにかからなければならない写真月間のための作品を作るために、下準備を始めました。

 今回は思うところあって、ずっと愛用しているオメガにのっけているZONE VIのヘッドを本来のコンデンサヘッドに載せ替えました。オメガのこのタイプのヘッドは集散光式としてはもっとも集光式に近いライトソースを得られるので、ちょっと交換してみました。
 もっとも、そう変わらないでしょうけれどね、画像は。

 今日のところは散髪にも行ったことだし、これだけでおしまい。続きはまた明日です。プリント出来るまでにはまだもう少しかかるでしょうね。

ローライフレックス・スクリーンの入替え2010/05/07 20:48

 たまには実用的なエントリも書きましょう。

 古いローライフレックスはフォーカシングスクリーンがネックです。オリジナルは暗すぎて快適ではありません。インテンスクリーンは透過性が高すぎてマット面でのピントの山がつかみにくく面白くありません。

 そこで別の現代カメラのよくできたスクリーンを流用しようと言うことになります。結論から言えばよく使われるのはマミヤRZ67のスクリーンです。

 先日、割と安価にオークションで入手出来ましたので、ささっと作ってみました。杜撰で不器用な僕でも簡単にできますので、みなさんにもおすすめです。

★用意するもの
マミヤRZ67スクリーン
オルファ・プラスティックカッター
ペンチ
精密ドライバ
プラスティック製定規

 だいたいこんなものでしょう。それではさっそく工作にかかりましょう。

 もったいないですが、まず、RZ67のスクリーンを精密ドライバでこじってバラし、プラスティックの部分のみ取り出します。


 このようにスクリーンはガラス部分とプラスティック部分とに分かれます。今回使うのは右のプラスティックの部分のみです。他のパーツは使わないので、もったいないけれど捨ててしまいましょう。


 ローライフレックスのスクリーンと同じサイズに切ります。計測して切るも良し、僕のように実際のスクリーンを上において型をとるも良し。
 プラスティックカッターで切ってペンチて折って切り取ります。スクリーンに傷をつけないよう注意(写真は撮影のためにインテンスクリーンを使っています)。目の辛い人は潔く老眼鏡をかけた方がいいですよ。


 四辺を切り取ったらサンドペーパーで切羽をきれいに整えます。この時にうまく装着出来るようサイズも整えます。


 前回(Rolleiflex3.5F Xenotar)の時は新品のスクリーンを使ったにもかからず、傷だらけにしてしまい、とても悲しい思いをしながら使い続けています。今回(Rolleiflex3.5F Planar)はきれいにできました。


 オリジナルやインテンスクリーンとマミヤRZ67のスクリーンとでは厚みが違いますが、焦点を結ぶマット面はミラー寄りの面のはずですので、ピントに関しては問題が無いと思います。実際、Xenotarの方では全く問題なく使えていますし、修理に出した時もピントに問題はないとのことでした。

 きれいなファインダー映像はカメラの品位を上げ、またピントの山をつかみやすいスクリーンは正確なフォーカシングを約束し、撮影意欲をかきたててくれます。あまりきれいでないフォーカシングスクリーンをお使いの方は交換されてみてはいかがでしょう?工作も難しくありません。
 僕もまた別のスクリーンを安価に見つけたら、Xenotarの方も交換してやりたいと思っています。

写真月間用のプリント2010/05/12 13:24

 すでに一週間近く前の話になってしまいますが、月間用のプリントを作りました。
 まずはシミュレータで、正確に縮小した展示壁面とフレームセットで、展示プランを練ります。配置はもちろん、マットのカラー、写真内容の検討から並びまでをああでもないこうでもないとひねもす一日試行錯誤します。いい加減うんざりする作業ですが、とりあえずプランは立ててしまわなくてはなりません。



 大きさはフレームが22in×28in、印画紙のサイズは全紙です。今回はイルフォードのMGFB1Kを使いました。サイズが大全紙のためうちのバットには大きすぎて処理できませんので、先に購入していたカッターで切り落とし、全紙にしました。もったいないですけどね。無論切れ端はテストピースにします。



 今回はヘッドをコンデンサに変えたのでフィルタも一枚に割りきってしかもストレートプリントにしています。



 まぁなんとか自分の意図に沿ったものができました。今回はプリントが楽しかったです。殆ど学生の頃と同じようなやりかたで出来ましたからね。例えて言うなら、「トライXで万全」ってなものです。自転車に例えるなら「クロモリ・ホリゾンタル」ってところでしょうか?

 これで木製パネルに水張りでもしてやればそれこそ「万全」なのでしょうが、さすがにそれはできませんので、このあと、普通にマッティング額装する予定です。

ローライナーでの撮影2010/05/21 16:49

 先日、BayIIのローライナーを1・2・3と三ついっぺんに手にいれたので、早速試し撮りをしてみました。

 正直なところ、大して期待はしていなかったのですが、これがまぁ結構使えるものだと言うことが分かりました。
 絞りは全部F4です。写真のトーンが揃ってなくて申し訳ないですが、まぁ感触だけこんなもんだと言う事で。

 まずこれがノーマルの最短での撮影。随分と遠く思えます。


 ローライナー1最短での撮影。


 ローライナー2最短での撮影。


 ローライナー3最短での撮影。


 被写体もカメラも動かしながらの撮影なので揃ってません。すみません。目標としたのはレンズのシャッター速度目盛60のあたりです。かなりうまく視差が補正されています。また撮影倍率の変化も穏やかでなめらか。装着は面倒でもよく役に立つアクセサリではないかと思いますね。少し寄って撮影したい方にはうってつけだと思います。見つけたら「買」ですよ。

地獄谷2010/05/24 13:57

 最近、よく野田の「新橋筋商店街」へ出向きます。うなぎだの豆腐だの昆布だの天ぷらだのとおいしいものが沢山手に入るもので、週末にちょっと時間を作ってゆくことがあります。うちから電車一本で30分程度で行けますしね。

 最近になってこの商店街で「地獄谷」という言葉を耳にしました。なんでも「接骨院とこの路地はいったとこ」らしくて、何かわからんけどものすごく興味を引かれて出かけました。

 なるほど、地獄谷と言うのは、飲み屋街でした。妙に猥雑な感じもするので調べてみましたら、かつては青線地帯(いわゆる非合法の私娼窟というところ?)だったと記述するブログもありました。

 なかなか魅力的な物件でしたねぇ。















 次回は一杯飲んで帰りましょうかね。

大阪写真月間搬入2010/05/27 15:27

 大阪写真月間2010写真家150人の一坪展、今年はオリンパスギャラリーにあたり、昨日26日、搬入してきました。

 場所は入口正面の超一等地で、なんだか申し訳ないなぁと思うくらいの場所でした。それゆえ、いつもは大四切で作品を出していましたが、今回は全紙で三枚にして、場所にふさわしいよう大きめの作品を少なく展示しました。



 入り口から見るとこんな感じです。数字だけでいうと幅は2,200mmあるのですが、凹凸があるために、実際に使えるのは1,800mm程度です。それで結局は22インチ×28インチのフレーム三点がぎりぎり収まるというところでした。

 ここ数日と搬入時は雨。湿気をたっぷりと吸った作品はぐにゃぐにゃと波打ちます。まぁ印画紙らしくてこれもよいといたしましょう。



 オリンパスギャラリでの展示は、本日27日から6月2日の10:00~18:00まで、ただし最終日の6月2日は15:00までです。また日曜日は休廊となっています。
 あまりご覧いただく条件がよろしくありませんが、皆様のご高覧をお待ちしております。


より大きな地図で 大阪写真月間2010会場地図 を表示


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