「まれびと」レイアウト2008/12/01 13:57

レーザプリンタでざっと出して並べる。
 まだ焼いてないというていたらくです。とにかく家事の負担が大きくてどうにもなりません。腹が立つので何かカメラを買って家計にダメージを与え、制裁を加えてやるつもりです、わっはっはっは。

 それはそうとして、Howの分、プリントするコマを選び、プリンタでざっと出して、レイアウトのシミュレーションをしてみました。まぁこんなものかな?と云う感じです。

 今回は、縦横比が全部違っていて、画面の面積を同じにするのに手間取りました。前回はプリントのサイズもフレームもバラバラでしたので、簡単でしたが、今回はフレームとマットは同じで、画面面積は同じ、しかし縦横比はバラバラと言うことになってしまって、それぞれの辺長の割り出しが手間でした。エクセルに計算させてやりましたが、面倒でした。面積のばらつきはすべて1平方cm内に留めてあります。

 原寸大にプリントアウトして…と、ここまでは近代的なのですが、これを切ってイーゼルの上に置いて、フィルムキャリアにマスクをかけてネガの方をトリミングし、こいつに合わせて投影し倍率を決めるという、実に前近代的というか力業というか…でプリントするという手に出ます。

 プリントもかなり手間がかかりそうです。その割には視覚的効果アップにはあまり寄与もせず、手間だけかかると云うことになりそうなんですが、まぁ、何事も経験です。やってしまいましょう。

来年はモノクロ・デジタルも2008/12/05 10:16

 ニコンのフルサイズが出たら、デジタル写真もするぜ…なんてホザいていましたが、D3が出ておよそ一年、まったく動いていません。ホラ吹きになってしまいました。

 それでも少しずつは歩みを進めておりました。この春には待望のDP-1を手に入れたし、RAW現像のことや、カラー映像からモノクロ化するためのTipsなんかを情報収集したりしています。まだまだ学ぶべき事がいっぱいなんですが、ある程度機材も揃えなくちゃいけないし、そうそう簡単には行きそうにありませんね。

 でもまぁ時代からあんまり大きく取り残されないようにやって行くつもりです。来年はプリンタとDP-2ですかねぇ。

 デジカメを使い出したのは早かったんですが、すっかり時代遅れになってしまいました。当時のフジDS-7で撮影してはパソコンで触って「ああ、俺って最先端…」なんて悦に入ってたものです。
 そんな経験があるせいか、デジタルと銀塩は頭の中で別物ときっちりと分かれてしまい、銀塩ネガをスキャナで読ませてデジタルプリントするって事に抵抗が生じてしまい、どうしてもこれが出来ません。スキャナで読むのはあくまでも銀塩プリントをアシストするためだと言う固定観念が出来上ってしまっています。

 デジタルプリントするなら一切銀塩を介しないでやりたい。どうしても拘泥してしまいます。柔軟な思考の向こうには幸福が待っていると言うことは判っているのですが、でもだめなのですね。それは柔軟ではなくて妥協の産物だと「私のゴーストがささやく」のです。

 でも、デジタルと銀塩と、私はきっちりとわけながらも、そのどちらにも偏ることなく自由に行き来して行こうと考えています。新しいものも古いものも大好きだからです。
 DP-2資金も、予想価格の半分まで貯めました。あとはシグマが予定通り出してくれることを祈るばかりです。

搬入・How are you, PHOTOGRAPHY?2008/12/08 14:09

今年はこんなのです。
 同時代ギャラリへ搬入してきました。

 ご覧頂けばわかるごとく、実にコンサバでオーソドックスで地味でぱっとしないものになってしまいました。ああ、やれやれ。
 割合に手間をかけて各画像の面積をそろえたけれど…それなりの効果は出てるものの「だから何?」って感じです。

 トイカメ臭くはないもののそれゆえになんか性能の悪いカメラで撮りましたってだけの感じだし、下手すれば「引伸ボケ?」なんて言われるでしょうねぇ。ちぇ、そう云う人を冷笑するという実に不遜な態度で臨むしかないですねぇ。

 まぁでも、それなりに、なんとなくぼやんとした眠たそうな画像にはなっています。手を抜いた訳ではありませんし、今回はこれくらいの実力と言うことで勘弁してい下さい。

 この写真ではえらくぎらぎらしてしまっていますが、照明はちゃんとあててありますので、そんなに見苦しくはなっていないと思います。

終了・How are you, PHOTOGRAPHY?2008/12/22 15:54

 今年最後の写真展「How are you, PHOTOGRAPHY?」も全期間を終了しました。
 同時代ギャラリでの私の展示はすでに14日に終えて搬出済みでしたが、今年は同時代ギャラリでは前半後半に分かれての展示がなされました。
 今年もハイレベルな他の作品に囲まれ青息吐息の惨状でしたが、まぁそれでもさしたるブーイングもなく終われたのでほっとしました。

 会期中週末の土日にはネットの友人も多く足を運んでくれて、作者としてはこれほど嬉しいことはありません。
 日曜日は地下のアンデパンダンも普通に開いていて(大概は貸切でいっぱい)ちょっと集まってお茶にしました。

 私の友人知人愛人新地のママなどは着物を着られる人も多く、写真展のたびに「あの方はどなたか?」よく尋ねられるのですが「あの人等はワシんとこの姐さんやがな。失礼があったらあかんで」とドスの利いた声で答えることにしています(大嘘!)

 まぁそんなウソ話はさておき、老若男女、洋装和装、多くの皆様方に、遠方からも着て頂いて本当にありがとうございました。多くの方に来て頂き私の作品のみならず、他の出展者の作品をもご覧頂き大変嬉しく思っております。
 こころから御礼申し上げます。

 さてさて、また次回作品の構想をしなくちゃなりません。さて、どんなのにしましょうかねえ…。

通奏低音のように2008/12/29 23:50

Eminem  When I'm Gone


 あなたが写真を撮る時、そこに音楽が流れていますか?
 私は常に何かの音楽が流れています。音楽に関しては雑食性なのであらゆる音楽を感じながら撮影に望んでいます。
 最近はずっとこのEminemのWhen I'm Goneが頭から離れません。他の音楽がなっている時でも、やはり根底ではこの曲が流れています。
 初めてこの曲を聴いた時から一時も頭を離れる事がありません。薄暗い路地を撮影する時や裸の背中を撮影する時にも、そのシーンにふさわしい音楽が流れるそのもう少し奥で、一見関係のないようにも思えるこの曲がかかっています。
 それは、この曲が僕の心の在り様を現しているからでしょう。僕は自分の心をえぐり出し顕にさせたこの曲を、常に痛みを感じながら意識し撮影をしています。シリスのように僕の心に痛みを与え続け、何かを忘れないようにさせ続けます。

 今年はこの曲を通奏低音としながら、旋律部分として幾つかの曲にインスパイアされて撮影しました。それも少し紹介して行きたいと思います。

松永貴志 残酷な天使のテーゼ2008/12/30 00:11



 Goraux名義で発表した「屋根裏の堕天使」を制作するきっかけになった曲…というか、演奏です。これはライブですが、聴いたのはアルバムの中に収められているものです。
 仕事中の車の中、ラジオから流れてきたもので、いっきに鳥肌が立ち電撃が走りました。あっという間に構想が浮かんだので、すぐにモデルをしてくれそうな友人にメールを打ち、翌日の午前中に撮影して午後にはフィルム現像を終え、スキャナでコンタクトを取りプリントするコマをセレクトして調子をシミュレーションし、大体のアタリを付けて夜にプリント、翌日にはブックマットにして完成させました。そして紆余曲折の末、秋の6-Motionで本来の形で発表しました。ほんとうに勢いだけで作った作品でした。
  こんな風に頭と体の動いた事が快感で忘れられません。この曲は依然として僕を刺激し続けてくれるので、続きを撮ってみたいと思っています。けれど、最初のようには行かないでしょうねぇ。

今年もお終い2008/12/31 21:45

 ご~ん。激動の2008年も終わり、間もなく新しい歳がやってきます…。
 
 行く年来る年にはまだ早いですが、しみじみと回顧するに、今年は忙しかったなぁと思います。常に写真展に追われる感じがしていました。

 写真に忙しいといつも思ってしまいます。「じゃりン子チエ」のテツの台詞ではないのですが「ああ、ワシもお写真が嫌いになりそう」って奴です。今年は何度も思いました。でもまぁ嫌いになる事なんか無いんですけどね。

 来年もあんまりこうと決めつけずに、いきあたりばったりなるようになるで、適当に楽しみたいと思っています。もちろん、手抜きなんかはしませんけどね。

 今年、写真のことで多くのお付き合いを頂いた皆さん、ありがとうございました。皆さんから多くの事を学びました。そして作品からは触発されました。来年も変わらぬお付き合いをお願い致します。