「屋根裏の堕天使」~第2回☆6-MOTION展2008/05/13 11:01

 今回の6-MOTION展には、今までに発表してきたのとは違う作品を出すことにしました。
 タイトルから多少想像して頂けるかも知れませんが、ヌードと云うか、どちらかというと"ネイキッド"です。
 実は以前にも前職の業界写真クラブのグループ展に出品したことがあったのですが、モデル調達の問題やら1998年イシスでの"村田兼一ショック"(彼の作品はもう別世界のレベルで、私には「神」です)などもあって、撮らなくなってしまっていました。

 最近、デジタルで少しパーツを利用したものを撮ったりもしていたのですが、やはり作品にするには熟成が足りず、今回の出展を断念。でも違う路線の作品を観てもらいたいと悶々とするうち、いきなり5月8日に何か判らない細胞塊のようなものが頭の中に現れ、9日にそれがイメージとして形を無したので撮影プランを立て10日に撮影しすぐに現像プリントして11日にはブックマットに入れて作品にしました。タイトルも作品を見ながら浮かんだ「屋根裏の堕天使」にしました。

 出来た作品は雑誌口絵の域を出ない凡庸なものでものでさしたるオリジナリティを感じて頂けるものではないかも知れません。しかし自分にとっては暴走する別の自分に付き合って作ってみた作品で、それは実に愉快な作業でした。「こんな事もあるんだな」という楽しい思いでいっぱいでした。

 できればこの暴走が思わぬ結果をフィードバックしてくれたら…というか、フィードバックさせて、これから先の何かにつなげて行けたらと思います。頭の中にぼこぼこした黒い塊はまだまだ幾つもあります。それらを一つ一つクリアにし作品にできたら、こんな楽しいことは無いでしょう。まさに、

「朝寝昼寝夕惑い時々起きて物狂い」

ですね。

 面白いもので、こちらで新しいことをすれば、別の方では原点に回帰したがります。大阪写真月間のほうは、10年前に初の個展をしたときと同じ路線…ノスタルジックな夕暮れ写真を出品します。どちらもうろぼろす堂の頭の中です。て言うか、頭の中にはどちらかしかない?

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