大阪写真月間20112011/03/01 13:13


 今年も間もなく大阪写真月間の季節です。昨日運営・実行委員会が行われ、案内の発送や各ギャラリ担当の抽選などが行われました。私はニコンサロンの担当になりました。

 写真月間、今年は下記の会場/日程で行われます。

大阪ニコンサロン・5月26日~6月1日・梅田
キヤノンギャラリー梅田・5月26日~6月1日・梅田
富士フィルムフォトサロン大阪・5月27日~6月2日・本町
ビジュアルアーツギャラリー・5月27日~6月2日・梅田
オリンパスギャラリー大阪・前期・5月26日~6月1日・本町
                  後期・6月2日~6月8日・本町

 参加者の二次募集も3月10日までしておりますので、写真月間二次募集
から申し込み書をダウンロードしてご記入の上、ご応募ください。

大阪写真月間搬入2010/05/27 15:27

 大阪写真月間2010写真家150人の一坪展、今年はオリンパスギャラリーにあたり、昨日26日、搬入してきました。

 場所は入口正面の超一等地で、なんだか申し訳ないなぁと思うくらいの場所でした。それゆえ、いつもは大四切で作品を出していましたが、今回は全紙で三枚にして、場所にふさわしいよう大きめの作品を少なく展示しました。



 入り口から見るとこんな感じです。数字だけでいうと幅は2,200mmあるのですが、凹凸があるために、実際に使えるのは1,800mm程度です。それで結局は22インチ×28インチのフレーム三点がぎりぎり収まるというところでした。

 ここ数日と搬入時は雨。湿気をたっぷりと吸った作品はぐにゃぐにゃと波打ちます。まぁ印画紙らしくてこれもよいといたしましょう。



 オリンパスギャラリでの展示は、本日27日から6月2日の10:00~18:00まで、ただし最終日の6月2日は15:00までです。また日曜日は休廊となっています。
 あまりご覧いただく条件がよろしくありませんが、皆様のご高覧をお待ちしております。


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「私も美しいものが好きだ」2010/05/05 22:00



 なかなかいい装丁のカタログです。ハードカバーにすると写真集みたいでなかなか高級感漂います。カタログと言うとソフトカバーが当たり前ですが、兵庫県立美術館はいいカタログを作ります。

 

 と言う事で、兵庫県立美術館の特別展、写真家 中山岩太「私は美しいものが好きだ」へ行ってきました。
 オリジナルプリント保護のためか、かなり照明の暗い展示場でしたが、そのせいか落ち着いて楽しめました。そこに佇んでいると写真が身体に染み込んでくるように思えます。



 山を望むと黄砂のせいか少し白く霞んでいました。暑い。



 阪神岩屋駅を越えJR灘駅を越えて阪急王子公園駅へ。阪急の高架下はなかなかの趣。



 そうか、今日は5月5日。

大阪写真月間2010会場決定2010/03/29 11:16

 先週金曜日に写真月間のギャラリ割り当ての抽選会があって、私はオリンパスギャラリー大阪に決まりました。人を呪わば穴二つ、去年、少々厳しい口調で批判したギャラリに当たったのですが、今年は土曜日も開廊していただける事になり、キヤノンギャラリー梅田と同じ条件になりました。

 開廊時間は10:00~18:00ですので、ご覧いただけるのは事実上5月29日土曜日のみになるかと思います。どうぞお運び下さい。

 壁面は幸いなと言うかその反対というか、会場入口正面の広い壁面になりました。プレッシャがかかりますね。困った…。

 今回は企業ギャラリばかりになりました。また会場から会場へは比較的周遊しやすいかと思います。キタからこられる方はビジュアル→キヤノン→ニコン→地下鉄西梅田駅(四つ橋線)地下鉄本町駅→オリンパス→富士というルートが便利です。ミナミからは丁度反対のルートが良いかと思います。

 皆様のお越しをお待ちしております。


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大阪写真月間20102010/01/05 23:25


 お正月が過ぎると写真月間の案内が送られてきます。さぁ、今年もやらなくちゃなとちょっとばかり気が引き締まります。

 ほんとうに去年はほとんど写真を撮っていないし、未現像フィルムもまだ山のようにあります。こんなことで今年の始動が出来るのかと不安になりますが、そこはそれ、個人の道楽。ダメだったらダメで「これでいいのだ」という事にしちまえば良いわけで。あまり力むのはやめましょう。

 フォーマットは再び6×6に戻すつもりをしています。自分の「型」の中で作品を作る方が、内容を深めやすい。余計なことに手間を取られなくても済むと言う利益が有ります。もっともマンネリのなれ合いにある危険性も大いに有ります。

 さて、写真月間。半年近く先ですが、そんなものあっという間にやってきます。頭の中にいっぱい溢れている構想をちゃんと形にしてゆきたいものです。

第14回「How are you, PHOTOGRAPHY?展」2009/12/06 23:05

今回は小品です。

 年末恒例のHow are you, PHOTOGRAPHY?展、作品をおなじみの同時代ギャラリーへ搬入してきました。

 今年はコンデジで撮った(コンデジしか持っていない)インクジェットモノクロプリント、20'×16'ブックマット額装で4点です。

 写真の面積からだけ言うと手抜きかと言われそうですが、これでも厳選し心を込めて腕によりをかけてて作った積もりです。なんてったってプリンタを買ったので、用紙やインクカートリッジ、おまけにネットブックでドライブして居るものですから、外部モニタまで買って、投入された資金は過去の共同展最高金額に達しています。笑ってやって下さい。

 それにしても写真展はいいものです。変な言い方ですが、のどのつかえが下りるような、そんな爽快感があります。

 同時代ギャラリでの展示は下記の通りです。

12月8日(火)~13日(日)12:00~19:00
(最終日18:00まで。会期中無休)
同時代ギャラリー
http://www.dohjidai.com/top.htm
〒604-8082京都市中京区三条通御幸町東角・1928ビル1階
075-256-6155

 どうぞ皆様、お運び下さいますよう。

MOZZ 2nd Photo Exhibition "pandemic"2009/12/06 01:22

横長になってしまいました。
 先の11月28日、千秋楽を迎えたMOZZ 2nd Photo Exhibition "pandemic"展にお邪魔して拝見しました。

 MOZZ、1stの「ぷらなりあ」から1年半ぶりの写真展でした。

 今回はメンバー三人の調和がよい意味で取れていて、非常によくまとまった写真展になりました。意識して合わせたわけではないとのことでしたが、それぞれのつながりが良く、これはこれでまた良いものだと思います。個性がぶつかり合うもよし、こうやってとけ合うもよしです。それはその時の出た目で良いと思いますね。全体のレベルがこうやって一定以上を保っていると。

 写真はそれぞれのメンバーが真摯に向かい合っているのがよくわかります、相変わらず非常に丁寧に写真が作られています。特に彼らは、プリントだけではなく、プレゼンテーションの技術にまで非常によく気が配られています。私にはそれも気持ちがよいです。

 変なパノラマ写真ですが、これを見て頂くと、写真展が非常に端正に丁寧に作られていて、奇をてらったところがありません。見せる技術は基礎の基礎、その上に、写真の内容で見る人の気持ちをどう動かすのか?というところで勝負という彼らの姿勢が能く見えると思います。

 今回の写真展の作品ではありませんが、竹歳さん、福永さんの作品を一点ずつコレクションのために発注しました。今回から、カメラに無駄づかいせず、少しお金が貯まったら気に入った作品を買って行こうと(高価な作品は買えませんが)考えています。その第一歩とさせて頂きました。竹歳さんは去年の6-Motionの時の、福永さんは個展「 Distance 」の時の作品です。出来上がりが楽しみです。

大阪写真月間2009終了2009/06/05 09:12

 二日の日に写真月間での展示が終了しました。今年も例年と同じく楽しく過ごせ、また次の写真展への構想などもつらつらと考えていました。ああもしようこうもしようと思いますが、なかなか実行には移せませんね。

 この大阪写真月間が今年限り、もう来年は無いかも知れないという噂もあるそうです。そうとしたら残念ですね。来年は裏方でなにかお手伝いが出来たらと思っていたのですが。
 この貴重なイベント、なんとか続けて欲しいものです。参加者としてやってきて、小さな写真展イベントを開催してみた経験からも、このイベントに提案したい事柄が幾つかあります。そのためにも裏方にと考えています。

 さて、お次は京都でのHow are you,PHOTOGRAPHY?展です。どんな作品を作ろうかと今から楽しみにしています。
 いっぱつ「お洒落」な作品でも作れないものかと思うのですが、ダメですねぇ、ちっとも作れません。

大阪写真月間2009忘牛存人と思う2009/06/01 09:59

 写真月間も後半に入り、私はもう既に明日が搬出日です。
今年も様々なテーマの写真が展示されました。昨日一緒にギャラリ巡りをした友人知人の皆さんとお話をしていたのですが、様々な思いを持って様々なテーマで、様々なスタンスで作られた作品が一堂に会しているその素晴らしさと楽しさが、この大阪写真月間の最大の美点ではないでしょうか。
 非常に作家性の強い作品もあれば、サロン的作品もあるし、流行の写真教室的作品もあります。技術的な巧拙はあるかもしれませんが、その表現方法に優劣などありません。どれもが賞賛されるべきもので、同時にどれもが批判の対象となるべきものです。

 "どの花見てもきれいだな"と童謡「チューリップ」に歌われてるように、私にはどの作品も「うんうん」と思えます。自己満足で表現の空回りしているかのような作品がダメですか?私にはとてもそれが可愛らしく思えます。「これが写真なのだ」と押しつけがましい風景写真にアレルギーが出ますか?私にはそれはやはり美しい写真に思えます。それぞれの作品が作者の自己満足に付き合わされているように感じますか?私はそれが楽しいと感じますよ。

 写真表現に一つの決まった「解」は無いと私は思います。「写真表現とは『私はこう感じました。あなたはどうですか?』との問いかけである」という、京都の老舗写真ギャラリ「・DOT」の岡田悦子氏の言葉をいつも意識しています。あなたのお好みに沿うように作りましたというのもありでしょうし、あなたの神経を逆なでするように作りましたというのも過激かも知れませんが「あり」だと思っています。(もっともこういう大きなイベントの場合は個展よりもずっと強くポリティカル・コレクトネスやコンプライアンスの縛りがかかるとは思いますが)

 大阪写真月間にはひとつの「鍵」があると思います。それは、このイベントがコンテストではないということです。無論(前述の社会一般の通念に沿った常識的な縛りはあるでしょうが)出品に審査もありません。競わない、審査しないと言う事はそれぞれの表現の尊重が担保されているという事です。これは素晴らしい精神であると言えるでしょう。権威を嫌う大阪らしい考え方かも知れません。この精神はいつまでも大切にして欲しいと、ほんとうに願います。

 さて…
 禅の十牛図のひとつに「忘牛存人」があります(十牛図や忘牛存人については検索して下さい)。私にとっての写真もここらあたりまで来ているかな?と時々思います。口では嘘くさい謙遜をしていますし腹の中ではいつまでも生臭くありたいとも思っています。しかし今、実感として、自分の写真行為は全く生活の一部として組み込まれ、自然に事が運ばれているように思えます。特に意識し、意気込むでもなく。自然に、あたりまえに撮影をし生活をしているかもしれないなと思います。
(忘牛存人については、たとえばこちら。http://www5.ocn.ne.jp/~mazuchk/07bougyu.htm
(十牛図に関しては、たとえばこちらが。http://shop.rinnou.net/shop/A125/QSgyt6ZbX/syoinfo/601

 私は自分探しの旅をするような人間ではありませんが、自分にとって写真を撮ると言う事はどういう事なのか?と常に意識はしています。写真は生きて行く中での大きな愉悦であるところからはじまり、今はもう少し愉悦とは別のものへと変化しているように思えます。そしてその過程の中で、写真は「みんなちがって、みんないい」と今は思えます。
 おそらくこの先、そんな事も意識しなくなってくるでしょう。十牛図の暗示から考えれば。きっとあと20年(私が生きていればですが)たったら「ああ、うろぼろす堂も呆けたなぁ」と言われるでしょう。でもそれは呆けたのではありませんよ、「入鄽垂手」です。

 わいわいと賑やかな世界からほんの少し離れたところに立って、しかししょっちゅうその世界に入浸っている、そんな自分の感覚から写真月間や、その写真月間を評したブログなどを読むに付け、いろんな考えがってまたそれもありだと、思うところあって少しエラそうに書いてみました。

長文失礼。

大阪写真月間2009搬入2009/05/28 10:37

エアコンがちょっと邪魔だけれど、それなりに行けました。

 昨日27日、大阪写真月間2009の搬入をしてきました。
 今回は壁面の下見をしていなかったので、作品を10点用意して、3×3、4×2、5×2の三つのパターンを用意して行きました。
 現地あわせで、お隣の出品者の好意にも甘え、5×2で10枚全部をかけさせて頂きました。ああ、チンケな欲が出ます。8枚でもいいと思っていたのにね。

 プレビューをギャラリに置いてあります。
http://www.ne.jp/asahi/uroboros/sacrifice/gallery/life/ex/10neximage.htm

 今年はモノクロが少ないなぁと言う印象があります。他会場…と言ってもキヤノンギャラリーですが…にしても、そんな印象がありました。全体を見てみなくてはそれが確かなものかはわかりませんが。
 私は、このように大きな共同展と個展では、参加する意味は些か違うように思えます。個展は個人の表現の場であり、それ以上でもそれ以下でもないように思いますが(あくまでも自分の経験から思うだけです)、大規模なイベントは自分たちが活動する世界、写真の世界をしっかりと構築し社会の中で活動する空間を確保するという大切な意味があるように思います。自分が立脚する土台のためにとでも言うべきでしょうか。社会の認識と理解無しには、写真活動は継続しては行かれません。そのためにも、こんな大規模なイベントには大いに期待するところがあります。

 相当の大御所ならともかく、僕レベルではいくら個展を繰り返したところで、さして、社会に働きかける事などできない、むしろ「居ないも同然」です。しかし大きなイベントは全く違います。社会に対しても多くの影響を与え、認知させることができます。
 個々人としても、多くの事を学べる場です。知人もでき、横のつながりもできます。とても大切なイベントだと思うのですね。

 写真行為は孤独な作業です。しかし、その孤独な作業を孤独に続けて行くためにも、大きなイベントに参加する意味はあろうかと思います。何もかも独力で個人的な作業をして作家活動を続けると同時に、そうするための社会的な「居場所」確保のためにも、こういう時には連帯するという柔軟な気概が欲しいなぁと思います。
 とかく写真家はカリスマを作り上げてそのもとに群れるという事が多いように思います。まぁそれも良いでしょう、しかし孤高を守りながら、必要な時にはしっかりと連帯できる写真家の方が、僕は素晴らしいなと思いますね。