鎌鼬/細江英公 ― 2009/11/08 18:26
私は「ガツンと来る写真」が撮れません。大口の割には神経は細く、喧嘩っ早いくせに考え込んでしまうからでしょうか。
この「鎌鼬」は私の好きな「ガツンと来る」写真の一つです。トーンは粗く、ファインプリントでもない…どころか、明らかなバーニングやドッチングの痕跡が見えても意に介さず見せてくる…そんなものにびくびくするような自信の無いものではないとばかりに、圧倒的な力で迫ってきます。
私はこの手の演出写真が大好きで、「絶対スナップ。絶対非演出。」という主義ではありません、無論「絶対スナップ。絶対非演出。」と云うスタンスも大いに認めるところですが…。
この写真集は演出写真であって、しかもドキュメンタリーのように力強く、ページをめくるたびに唸らされました。
私がコントラストの高い、粒子の粗い、ブレもボケもある写真を撮ったとしたら…それはただの失敗写真にしか見えないのでしょうねぇ。
それでもこんな「ガツンと来る写真」を撮ってみたいものです。いつかきっと。
それにしても、やはり表現は「魂」だと思いました。
コメント
_ BHW ― 2017/04/13 00:54
_ BHW ― 2017/04/16 12:54
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