篠山紀信家宅捜索2009/11/10 15:45

 なんだかなぁ…良い子チャンがいっぱいという感じがします。いいじゃない、こんなくらい…。

 この国、行政が街頭に裸婦のブロンズ彫刻を置き、それに対して猥褻だ不愉快だと市民が文句を付ける。市民、それも一定の評価を得ている写真家がヌードを表で撮影すると猥褻だと行政が取り締まる。
 その尻馬に乗って「迷惑を被った」と企業は実に良識ありげなステートメントを発表する。
 なんと理性的で素適な国なのでしょう、まるでアメリカのように。

 国が経済的に磊落してくると、人民は萎縮し人心は荒廃し、他者の些細な失敗をこれ見よがしに叩きます。ブルーハーツの歌う「弱い者達が夕暮れ、さらに弱い者をたたく」という訳でしょうか。
 少なくともバブル期にはこういうことはなかったように思います。つまり貧乏人が増えるとこうなるんだという事でしょう。

 いずれ、テロばかり繰り返してるイスラムの貧困国家みたいに不寛容で芸術の無い、干乾びた国になってしまいそうです。

 今、この国は叡智や理性そして芸術の黄昏を迎えているように思えます。ミネルヴァの梟は飛び去り、ミューズはその笛を投げた。

 なんともはやイントレランス(不寛容)な事かと思います。
 篠山紀信、相変わらずカメラ小僧なのかもしれません。許可を取る云々の常識的な話しはおいといて、私は篠山の肩を持ちたいですね。