次々と撤退2006/01/13 07:26

 それにしても、各メーカーの銀塩からの撤退が激しくなってきています。ニコンもとうとう殆どと言っていい程撤退してしまいましたが、もっともこれとてそう驚くにはあたらず、いずれそうなることは明白でした。
 気になるのは富士とコニカミノルタで、どちらも光学機器も感材も生産しています。さて、どうするのでしょうか?疑心暗鬼になっていますから、早晩撤退するんじゃないかと思います。

 フィルムカメラや交換レンズは手元にもう充分ありますから、今無くなったところで余り困らないというのが現実です。引伸レンズも引伸機もとりあえずあります。銀塩関連の機器であと手に入れたいと思うのはドライマウントプレス(買う買うと言いながら一年以上たっています。反省!)くらいのもので、これはあるうちにどうしても手に入れておかなくてはならないでしょう。でも、高額な機材としてはそれくらいです。

 結局非常に困るのは感材と薬品です。最悪の場合薬品は調合して作ることも出来るでしょう、しかしフィルムと印画紙(一般的な現行品)だけはどうにもなりません。作ることは素人には容易ではありません。
 去年、イルフォードが大幅にラインナップを削り値上げをしました、アグフアは止めてしまいました。先日、コダックが値上げをして富士も間もなく値上げします。状況は非常に厳しいです。また値上げのために負担も増えます。

 もっとも厳しいのはカラーフィルムだろうなと想像できます。現にカラーの光学プリントは絶滅状態で、自家処理にしても手間と費用がかかるからそう簡単に自家処理に切り替える事も出来ないでしょう。今では非常に少数派でしょうが光学的にネガプリントしたい人の気持ちは察するに余りあります。

 つまらない風向きになってきたなぁと思うけど、まぁ腐らずやりつづけるしかありません。デジタルを睥睨しながら。

コメント

_ 琥珀亭 ― 2006/01/13 15:28

だんだん銀塩が消えつつあるという実感がヒシヒシと肌に滲みたニュースでした。生きてるうちにデジタルに完全移行する日を見るような気がします。

自分自身、仕事や家族の写真は100%デジタルで撮ってますし、ネガをプリントにラボに出してもデジタル処理されてる昨今ですから諦めてきてますね。

M型ライカのデジタルはエプソンが既に出てるし、今年あたりライカ社も出すようだし、R型ライカもデジタルモジュールが去年発売された。ハッセルのデジタルバックは高いけど発売はされてる。と言うことは開き直ればデジタル移行が可能ってことか〜
しかし、ムチャクチャ費用が掛かるから、フィルムが無くなるからというネガティブな理由だけでは移行したくない。

_ 2.7次元 ― 2006/01/15 01:07

中判カメラとフィルムはまだすぐには消えないような気がします。そもそもこのクラスを使っている人はデジタル嫌いが多いような気がするんですが、、それにこのクラスのデジタルの処理だと、まだかなり高性能なPC関連機材を導入せざるを得ないでしょうから。でもそれとても時間の問題かなぁ、、悔しいな!

_ 琥珀亭 ― 2006/01/15 09:41

デジタルが好き嫌いと言っていられる内は良いんですが、フィルムメーカーが採算に合わないと銀塩を切り捨てたアグファなどの後を追って行かないとも限らないので・・・・・不安です。

フィルムばかりは一生分買い貯めできませんしね〜

_ 2.7次元 ― 2006/01/15 20:53

液体窒素で、フィルム保存できませんかね(笑)
生き物が保存出来るくらいだから、寒天もできそうですが。

_ うろぼろす堂 ― 2006/01/15 21:29

 感材は冷凍で結構保存出来るとか聞きましたが、どんなものなのでしょう。モノクロだとカラーに比べれば多少の保存は利きそうですが。もっとも、一生分ってのは無理でしょうけれど。
 アグフアの印画紙、それもブロビラとかインシグニアを冷蔵庫で保管してありますけど、そろそろ使わなくちゃなぁと思っています。

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