ネガ整理のジレンマ2008/11/14 08:48

 皆さんは撮影され現像済みのネガ・ポジをどのように整理されているのでしょうか?私はとても気になります。

 私の場合2003年以降、やっと決定的とする「型」を見つけ、以来、それに従って整理をしています。

1. 6×6・12EXを基本としてPrintFile社製の8×10サイズのスリーブに収めてバインダに綴じる。各バインダは100シートで綴じる。8×10サイズのスリーブに収めるために、ライカ判は35コマ撮影し5コマ7本にカットする。6×7は9コマ撮影で3本にカット、6×9と4×5と8×10はそのままでOK。これは後述するスキャナでコンタクト(時に印画紙で)を取るため。

2. これらをA4スキャナにかけて450dpiでコンタクトを取る。

3. Excelで各シートでの諸データを記述しコンタクトの画像データとハイパーリンクでつなぐ。備考欄に適当に写っている内容をタグとして書き込む。

4. 棚に収めてはい、出来上り。

 これで、かなりきれいに、また後から探しやすく整理がつきます。
 しかし大きな問題があるんです。それは自分の性格に起因することなのですが、「きれいに整理してしまうと触りたくなくなる」のですなぁ。

 よく、ニュースなどで大学の先生が研究室の本棚の前でインタビューを受けていますよね。その際、背後のの本棚がきれいに片づいているかそうでないかで、普段から本を使っているか否かが大体解ります。きれいに整理されている本棚は使われていないことが多いです。

 こうして保存しておけば、ネガの検索と当該ネガへのアクセスは大変確実で容易なものになっています。ところがそれを利用する事に対して抵抗が生じてしまうのです。このきれいに整理された状態を壊したくない。このままにしておきたい…なんとまぁ因果な性格なのでしょうか。

 加えてもう一つ問題があります。素人役者を短くもない期間やっていたのですが、一度上演してしまった台本の台詞はきれいに忘れています。ところが、上演できなった台本は、未だに覚えています。これって、整理できてしまうと忘れるって事なのではないでしょうか?ですから、整理したネガは常日頃からExcelのシートをながめて何を撮ったか反芻しておかないと「あの写真を焼こう!」と思いたったりしないのですね。

 茶箱に無造作にぶち込んであるネガの方が出番が多いなんて、そんなバカな…と思います。
 せっかく確立した整理方法、なんとか活かすためにも、性格の変容を計らなければなりません。
 なんとまぁ、大袈裟なことでしょうか。