GF670w(訂正)2010/09/21 16:31

クラップカメラかな?

 巷ではクラシックな外観のデジカメで賑やかですが、その裏でひっそりとこんなのが出ました。

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 カメラの名称がGSでもなくGFでもなくGWということは、レンズ固定なのでしょうかね?それともクラップ?写真からはよくわかりません。
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 この部分、まったくのガセでした。やはり「GF670W]でした。お詫びして訂正します。


 GF670は買っちゃいましたが、こちらはもう買えませんし、だいいち買いません、フジはその言葉とは裏腹にどんどんと銀塩ウェットプロセスの整理縮小を進めています。いい加減に株主ではなく消費者の方を見て商売したらどうかと思います。

憑き物が取れる2010/09/21 11:27

 昨年の一月から長い不在だったと思います。やっと憑き物が取れて写真行為をする気になってきました。

 取れてみれば、なんであんな事でと思うのですが、まぁそういうものなのでしょう。

 とりあえず、古カメラを"新調"しました。それが何かは意地悪なので言いません。どこにでも転がっているありきたりのカメラです。ヤフオクで二束三文で手に入ります。
 もっとも買った途端に壊れて修理行きですが、その間使えないのも嫌なので代わりにもう一台落としました。それくらいのカメラです。

 現実にはコビの介護がのしかかってきていますから、まだまだゆっくり撮影に行く時間はありませんが、まぁ行ける範囲をちょろちょろと行くつもりです。

 改めて手元にあるたくさんのカメラ。使わないのですから、誰かに譲って使ってもらうなりするのが、カメラとして活かすことなのでしょうが、でも、それは嫌なのでやりません。タンスの肥やしにします。というか、これらの肥やしがあるから、今の自分があるわけで、身の回りをシンプルにすることは一見格好いいし、それが正解のように世の中では喧伝される。だから、嫌なんですね。世の中の多くの人がこうだということを受け入れるのは嫌。
 だから自分のカメラ、全部、保管庫の肥やしにします。後宮は大人数なほど良いのです。

 今週は二日出勤であとは休みです。その間に好きなだけ好きなことができるなぁと思い、楽しみです。

SIGMA DP1・DP2のキャップ2010/07/05 13:43

 デジタル作品制作の主力になっているDP1/DP2ですが、コンパクトに携帯したい時のキャップの扱いにくさはネックでした。
 大概はリコーの自動開閉キャップを改造して自作されているのですが、既製品があったので買ってみました。
 ちゃんと動きますし、なによりも便利で、携帯しやすいです。


閉じているところ。


開いているところ。

 DP1・DP2はフィルタアダプタやフード、ファインダなどをつけるとごろごろして携帯しにくかったのですが、これで大分楽になります。ありがたや。

それはdéjà-vuではない2010/06/06 21:05

 今、ネットには写真関係の多くのサイトが有り、ブログが有り、ここにきてはtwitterもその存在を目立たせている。そこでは(無論僕を含めて)みながいっぱしの写真論客だ。

 それぞれを読んでみてそしていつも妙な既視感を覚える。そんなはずは無いと思っても、やはり因われてしまう。そしてもっとよく自問してみる「これは既視感か?」。
 そして得る答えはいつも「それは既視感ではない」ということだ。既視感ではなく、かつて自分たちがPC-VanやNIFTY-Serveでさんざんやってきた事とほぼ同じなのだ。既視感ではなく、かつての自分たちが20年以上も前にわぁわぁやってきたこと、その同じことをなぞり、いままたやっているに過ぎない。

 パソコン通信の経験はインターネットには引き継がれていない。彼らは繰り返している感覚なんかない、初めてのことなのだから。しかしあの頃を経験した我々には、もういい加減うんざりする事だったのだ。

 すでに答えが出ている事を、また新たになぞっているに過ぎない。そんな文章にはしょっちゅう出会う。そしていつもうんざりしてしまうのだ、20年前にやったことを、多くの人が主張していたことを、またやってる…

 ここ一年くらいに感じ続けているこのうんざりした感覚はこれだったのかとわかった。そうだったのだ。
 そう思うと、我々がパソコン通信でさんざんやりあったことは、それ以前の別のメディアで、もっと前の世代の人がさんざんやりあったことであろうことは想像に難くない。
 世の中は螺旋階段上に変化なんかしてない。おなじ場所をぐるぐると廻っているに過ぎないのだ。先へ進む、もしくは上へ登るのはそこからスピンアウトした者だけだ。

 そろそろこの馬鹿げたコーカス・レースから離脱するべきであろうということにやっと気づいたような気がする。最新のメディアだからそこで開陳される思想が最新のものとは限らない、なぜこんな簡単なことに今まで気づかなかったのか?

 それは自分が馬鹿だからだ。

今日は写真の日2010/06/01 17:16

 でも本当は、今日じゃなかったらしい。

http://www.psj.or.jp/gekkan/about/gekkan2003.html

 でもまぁ、それでも写真の日があるだけで、なんだか気分がいいから構わないでしょう、まったく。

 今、大阪写真月間で作品を展示してもらっています。モノクロ写真…おっと、モノクロ"銀塩"写真です。
 モノクロに置いてもデジタルの方にアドバンテージが有る現在、なぜ銀塩ウェットプロセスのモノクロ写真なのか?と問われれば、それが趣味だからとしか言いようがありません。

 いろいろと理屈を言えといわれれば、ありますが、もうこんな年齢だしそういうことも面倒くさくなってきています。まぁつまりは好きなのですね。面白い。無論、同時にデジタルもまた面白いのですけどね。

 どちらがどうなんて真剣に論争するのは…わかっていて遊びで論争するならともかく…ライカコンタックス論争でも無いですが、そんなものアホらしいだけです。どっちだっていいじゃないですか?好きな人が好きなように写真作品を作って人に見せて見た人がこれが好きあれは嫌いと楽しめばいいのではないでしょうかね。

 銀塩写真を見て「え?こうやってでも写真って作れるの?」ってびっくりする人がそろそろ現れて来ているんじゃないか?なんて事も思います。それをまた面白いと言う若い人も出てくるかも知れません。

 写真作品を作るに至る路は一つではない。かつて一つだったときにはお金や技術やなんかで序列ができてつまらない人物が幅をきかしたりしていました。でも今はだれもが簡単に目的にまでたどり着けます。それは素晴らしいことではありませんか?

 私の住んでいる街の少し南に生駒山があります。生駒山へ登るには人道を歩いてゆくも良し、阪奈道路から信貴生駒スカイラインを車で行くも良し、ケーブルカーもあればMTBでも行けます。生駒山から大阪平野や奈良盆地を見る、そこへ至る手段はがいろいろと選べるなんて楽しいことでしょう?

 写真も作品を作る手段がいくつか選べるってのは、それは実に豊かなことだと思うのですね。
 多様性を認めてたのしくやりたいものです。排他的になるのは、嫌ですね。

 さて、そろそろ夕暮れです。写真の日の一枚を撮影に行ってきましょう。やはりフィルムで撮っちゃいますけどね。

大阪写真月間搬入2010/05/27 15:27

 大阪写真月間2010写真家150人の一坪展、今年はオリンパスギャラリーにあたり、昨日26日、搬入してきました。

 場所は入口正面の超一等地で、なんだか申し訳ないなぁと思うくらいの場所でした。それゆえ、いつもは大四切で作品を出していましたが、今回は全紙で三枚にして、場所にふさわしいよう大きめの作品を少なく展示しました。



 入り口から見るとこんな感じです。数字だけでいうと幅は2,200mmあるのですが、凹凸があるために、実際に使えるのは1,800mm程度です。それで結局は22インチ×28インチのフレーム三点がぎりぎり収まるというところでした。

 ここ数日と搬入時は雨。湿気をたっぷりと吸った作品はぐにゃぐにゃと波打ちます。まぁ印画紙らしくてこれもよいといたしましょう。



 オリンパスギャラリでの展示は、本日27日から6月2日の10:00~18:00まで、ただし最終日の6月2日は15:00までです。また日曜日は休廊となっています。
 あまりご覧いただく条件がよろしくありませんが、皆様のご高覧をお待ちしております。


より大きな地図で 大阪写真月間2010会場地図 を表示


より大きな地図で 大阪写真月間2010会場地図 を表示

地獄谷2010/05/24 13:57

 最近、よく野田の「新橋筋商店街」へ出向きます。うなぎだの豆腐だの昆布だの天ぷらだのとおいしいものが沢山手に入るもので、週末にちょっと時間を作ってゆくことがあります。うちから電車一本で30分程度で行けますしね。

 最近になってこの商店街で「地獄谷」という言葉を耳にしました。なんでも「接骨院とこの路地はいったとこ」らしくて、何かわからんけどものすごく興味を引かれて出かけました。

 なるほど、地獄谷と言うのは、飲み屋街でした。妙に猥雑な感じもするので調べてみましたら、かつては青線地帯(いわゆる非合法の私娼窟というところ?)だったと記述するブログもありました。

 なかなか魅力的な物件でしたねぇ。















 次回は一杯飲んで帰りましょうかね。

ローライナーでの撮影2010/05/21 16:49

 先日、BayIIのローライナーを1・2・3と三ついっぺんに手にいれたので、早速試し撮りをしてみました。

 正直なところ、大して期待はしていなかったのですが、これがまぁ結構使えるものだと言うことが分かりました。
 絞りは全部F4です。写真のトーンが揃ってなくて申し訳ないですが、まぁ感触だけこんなもんだと言う事で。

 まずこれがノーマルの最短での撮影。随分と遠く思えます。


 ローライナー1最短での撮影。


 ローライナー2最短での撮影。


 ローライナー3最短での撮影。


 被写体もカメラも動かしながらの撮影なので揃ってません。すみません。目標としたのはレンズのシャッター速度目盛60のあたりです。かなりうまく視差が補正されています。また撮影倍率の変化も穏やかでなめらか。装着は面倒でもよく役に立つアクセサリではないかと思いますね。少し寄って撮影したい方にはうってつけだと思います。見つけたら「買」ですよ。

写真月間用のプリント2010/05/12 13:24

 すでに一週間近く前の話になってしまいますが、月間用のプリントを作りました。
 まずはシミュレータで、正確に縮小した展示壁面とフレームセットで、展示プランを練ります。配置はもちろん、マットのカラー、写真内容の検討から並びまでをああでもないこうでもないとひねもす一日試行錯誤します。いい加減うんざりする作業ですが、とりあえずプランは立ててしまわなくてはなりません。



 大きさはフレームが22in×28in、印画紙のサイズは全紙です。今回はイルフォードのMGFB1Kを使いました。サイズが大全紙のためうちのバットには大きすぎて処理できませんので、先に購入していたカッターで切り落とし、全紙にしました。もったいないですけどね。無論切れ端はテストピースにします。



 今回はヘッドをコンデンサに変えたのでフィルタも一枚に割りきってしかもストレートプリントにしています。



 まぁなんとか自分の意図に沿ったものができました。今回はプリントが楽しかったです。殆ど学生の頃と同じようなやりかたで出来ましたからね。例えて言うなら、「トライXで万全」ってなものです。自転車に例えるなら「クロモリ・ホリゾンタル」ってところでしょうか?

 これで木製パネルに水張りでもしてやればそれこそ「万全」なのでしょうが、さすがにそれはできませんので、このあと、普通にマッティング額装する予定です。

ローライフレックス・スクリーンの入替え2010/05/07 20:48

 たまには実用的なエントリも書きましょう。

 古いローライフレックスはフォーカシングスクリーンがネックです。オリジナルは暗すぎて快適ではありません。インテンスクリーンは透過性が高すぎてマット面でのピントの山がつかみにくく面白くありません。

 そこで別の現代カメラのよくできたスクリーンを流用しようと言うことになります。結論から言えばよく使われるのはマミヤRZ67のスクリーンです。

 先日、割と安価にオークションで入手出来ましたので、ささっと作ってみました。杜撰で不器用な僕でも簡単にできますので、みなさんにもおすすめです。

★用意するもの
マミヤRZ67スクリーン
オルファ・プラスティックカッター
ペンチ
精密ドライバ
プラスティック製定規

 だいたいこんなものでしょう。それではさっそく工作にかかりましょう。

 もったいないですが、まず、RZ67のスクリーンを精密ドライバでこじってバラし、プラスティックの部分のみ取り出します。


 このようにスクリーンはガラス部分とプラスティック部分とに分かれます。今回使うのは右のプラスティックの部分のみです。他のパーツは使わないので、もったいないけれど捨ててしまいましょう。


 ローライフレックスのスクリーンと同じサイズに切ります。計測して切るも良し、僕のように実際のスクリーンを上において型をとるも良し。
 プラスティックカッターで切ってペンチて折って切り取ります。スクリーンに傷をつけないよう注意(写真は撮影のためにインテンスクリーンを使っています)。目の辛い人は潔く老眼鏡をかけた方がいいですよ。


 四辺を切り取ったらサンドペーパーで切羽をきれいに整えます。この時にうまく装着出来るようサイズも整えます。


 前回(Rolleiflex3.5F Xenotar)の時は新品のスクリーンを使ったにもかからず、傷だらけにしてしまい、とても悲しい思いをしながら使い続けています。今回(Rolleiflex3.5F Planar)はきれいにできました。


 オリジナルやインテンスクリーンとマミヤRZ67のスクリーンとでは厚みが違いますが、焦点を結ぶマット面はミラー寄りの面のはずですので、ピントに関しては問題が無いと思います。実際、Xenotarの方では全く問題なく使えていますし、修理に出した時もピントに問題はないとのことでした。

 きれいなファインダー映像はカメラの品位を上げ、またピントの山をつかみやすいスクリーンは正確なフォーカシングを約束し、撮影意欲をかきたててくれます。あまりきれいでないフォーカシングスクリーンをお使いの方は交換されてみてはいかがでしょう?工作も難しくありません。
 僕もまた別のスクリーンを安価に見つけたら、Xenotarの方も交換してやりたいと思っています。