ローライフレックス・スクリーンの入替え2010/05/07 20:48

 たまには実用的なエントリも書きましょう。

 古いローライフレックスはフォーカシングスクリーンがネックです。オリジナルは暗すぎて快適ではありません。インテンスクリーンは透過性が高すぎてマット面でのピントの山がつかみにくく面白くありません。

 そこで別の現代カメラのよくできたスクリーンを流用しようと言うことになります。結論から言えばよく使われるのはマミヤRZ67のスクリーンです。

 先日、割と安価にオークションで入手出来ましたので、ささっと作ってみました。杜撰で不器用な僕でも簡単にできますので、みなさんにもおすすめです。

★用意するもの
マミヤRZ67スクリーン
オルファ・プラスティックカッター
ペンチ
精密ドライバ
プラスティック製定規

 だいたいこんなものでしょう。それではさっそく工作にかかりましょう。

 もったいないですが、まず、RZ67のスクリーンを精密ドライバでこじってバラし、プラスティックの部分のみ取り出します。


 このようにスクリーンはガラス部分とプラスティック部分とに分かれます。今回使うのは右のプラスティックの部分のみです。他のパーツは使わないので、もったいないけれど捨ててしまいましょう。


 ローライフレックスのスクリーンと同じサイズに切ります。計測して切るも良し、僕のように実際のスクリーンを上において型をとるも良し。
 プラスティックカッターで切ってペンチて折って切り取ります。スクリーンに傷をつけないよう注意(写真は撮影のためにインテンスクリーンを使っています)。目の辛い人は潔く老眼鏡をかけた方がいいですよ。


 四辺を切り取ったらサンドペーパーで切羽をきれいに整えます。この時にうまく装着出来るようサイズも整えます。


 前回(Rolleiflex3.5F Xenotar)の時は新品のスクリーンを使ったにもかからず、傷だらけにしてしまい、とても悲しい思いをしながら使い続けています。今回(Rolleiflex3.5F Planar)はきれいにできました。


 オリジナルやインテンスクリーンとマミヤRZ67のスクリーンとでは厚みが違いますが、焦点を結ぶマット面はミラー寄りの面のはずですので、ピントに関しては問題が無いと思います。実際、Xenotarの方では全く問題なく使えていますし、修理に出した時もピントに問題はないとのことでした。

 きれいなファインダー映像はカメラの品位を上げ、またピントの山をつかみやすいスクリーンは正確なフォーカシングを約束し、撮影意欲をかきたててくれます。あまりきれいでないフォーカシングスクリーンをお使いの方は交換されてみてはいかがでしょう?工作も難しくありません。
 僕もまた別のスクリーンを安価に見つけたら、Xenotarの方も交換してやりたいと思っています。