レンズの修理2009/04/13 18:56

 修理に出していたVoigtlander NOKTON classic 40mmF1.4 SCがやっと戻って来ました。
 このレンズはヘリコイドの摺動が最初から悪い(敢えて渋いとは言いません)事でも有名なレンズです。使っているうちにアタリの来るのもあればそのままグリス切れになってカクカクしちゃうのもあります。私の使っているのは後者でした。ここにきて「とうとう使えなくなった」というのが、事の経過です。

 さて、ヨドバシの「修理ポイント」も溜っている事だし、これで修理しようとヨドバシへ持って行きました。それが2月22日。ほどなく修理が上がってきたので引き取りに行きました。確かめてくれと言うので確かめたところ、確かにグリスの足されている感触はあるものの、肝心の摺動の悪さはそのままでした。この修理、メーカーであれば部品を交換して動きが非常に滑らかになるとネットのどこかで読んだことがあるので、おかしいと思って伝票を見ると、修理したのは大阪の日研テクノでした。メーカーがそこを指定しているのか、ヨドバシが独自にそこへ出しているのか知りませんが、この修理にはがっかりしました。修理内容もグリスアップのみでした。
 その場ですぐに、「直っていない」とクレームを言い再修理を依頼しました。

 さて、それから1ヶ月と少し経った昨日。件のレンズは戻ってきました。その場で確かめてみましたが、見事に改善されていました。修理したのはメーカー。内容もヘリコイドと指標(恐らく一番マウント側のリング)交換となっていました。
 嬉しかったですが、同時に複雑な気分でした。単に客が納得しなかったからメーカーに回した。それだけの事だとは思うのですが、日研はどうして最初からパーツ交換で修理してくれなかったのでしょうか?明らかに直ってはいない品物を客に返してきたのです。
 しかも修理料金は同じです。私がクレームを付けたから、仕方無くコスト無視で修理してくれたという事なのでしょうか?そうではないのなら、最初のパーツ交換を含まない修理代金の請求はなんだったのでしょう?ちょっと考えてしまいますね。傍目には悪く解釈すればゴネ得とも思われかねません。

 まぁとにもかくにも直って嬉しいです。直ったからあんまり文句は言わないようにしたいのですが、もし他にこのレンズのヘリコイドの摺動の悪さにお悩みの方は、直接メーカーに部品交換を伴う修理を依頼された方が良いと思います。きちんと修理されて帰ってきますよ。