大阪写真月間2007・搬出2007/06/08 09:13

スーツケースに詰めてはいサヨナラ。
 大阪写真月間2007も無事に終わりました。実は作品の一枚は無事じゃなかったんですがまぁ仕方がないでしょう。時々こう云う事はあるものです。まぁ「展示」なのですからね。

 思うのですが、共同展にしろ個展にしろ、出展の回数が増えるとそれがもう珍しくなくなるのか、友人知人でも見に来てくれる人は減りますね。まぁ写真に興味がなければそんなものなのかも知れないのですが。自分がなんらかの"Exhibition"なり"Presentation"なりに関っていない人には興味が持てないというのも仕方がないでしょう。それに歳をとると知的好奇心は薄れてしまうし、あっても余程興味のある事にしか食指が動かなくなってしまうものです。ケッ、つまらんなぁ。

 さてそんな訳で、次は「夜ごとの悪夢」をやりたいと思っているのですが、なんとか実現したいなぁと考えています。
 年末に京都、"How Are You Photography?"にも出せる事になりましたし、「今年は全然あかん」などと愚痴っているときに限って機会は増えてしまうというおもしろい事になってきています。

 今回の写真展では、引伸レンズを贈って下さったsakura-blend さん。それから去年、質が良くてお値段も安い有吉画材 を紹介して下さった虚空堂 主人にお礼を申し上げます。

写真作家はローライフレックスに帰結する(か?)2007/06/08 09:46

出た!
 ローライフレックスというカメラはクラシックカメラ趣味の人も多く所有していると思いますが、多くの写真作家が実用の道具としても多く使っています。
 機構としてはいかにもクラシックな二眼レフなのですが、いわゆる「作家」の使用率は結構高いのではないかと感じます。高名なところではハービー山口やら秋山亮二という写真家も自作に使っていますが、写真月間に集う作家も少なからぬ人が使っているようにも思えます。
 私もローライフレックスを使っていますが、ハッセルブラッドほどストイックじゃないところが・・・いや、レンズが固定されているというところはむしろストイックなのか・・・わかりませんが、ハッセルブラッドよりは少しばかりユルいようにも感じるのです。その、ほんの僅かな何かが「作家」の道具として好まれるところなのでは無いだろうかと思います。

 写真月間の搬出後、角のスタバでとぐろを巻いていましたが、果せるかなローライフレックスが出てきました。
 私は同じローライでもローライ35Sでした。

non-photography day2007/06/08 18:44

これもまた日常
 mONOCHROMeさんのブログ"non-photography day"という主張に関する記述がありました。また、昨日の写真月間搬出のあと、おなじみの兒嶌さん、勝山さん、それから今回ゆっくりお話しするのは初めての、やはり月間に出品されていた作家、photobozeさんと四人で、この事について話をしていました。
 正直なところ、こんな痛い主張に関して触れるのは癪に障るしそれが相手の思うつぼだと判ってはいるのですが、ほんの小さなスポットでも、そこにスポットがあるのを見つけると酷くそれが邪魔に思えてきて、スポッティングで消してしまう、そういう気分なんですよね。だからそれを承知で釣られてみました。もっとも、この主張のウェブサイトを見れば解るように、なんとなく電波を感じる痛さがあります。
 言いたいことは分からなくも無いけれど、そんな堅いこと事言わなくても・・・と思いますけどね。それにこの瞬間は今しかないのだし。それで考えてみて、ふと思い出したのが、寺社仏閣における「撮影禁止」。あれと出所は同じなのかも知れません。日々の生活も神仏同様に神聖にして冒すべからざるものって発想でしょう。私は神仏に対して敬意を持ちますが、それはそれを信仰している人に配慮しているだけです。だから写真撮影禁止なんて程度の低いたわごとだと思いますが、それを受け入れているのです。
 少し話が横道に逸れましたが、non-photography dayには僅かな敬意さえ抱きようがありません、なぜって?「そうささやくのよ、私のゴーストが」。

あなたの写真作家活動は「趣味」ですか?2007/06/13 16:36

イーゼルマスクに向かう
 いきなりなんだか大きく振りかぶってしまいましたが、このブログを読んで頂いている皆さんやリンクして頂いている皆さんで、個展を開いたり共同展に出品したり、またウェブサイトやブログで写真を発表している方は多くいらっしゃるでしょう。皆さんにとって写真は「趣味」なのでしょうか?
 ある意味非常に抽象的な問いかけなのですが、私はいつの頃からか自分で写真作品をつくる行為を「趣味」と呼び呼ばれる事にいささかの違和感を抱くようになってきたのです。でも、私は写真が仕事ではなく他に仕事を持っています。アマチュアであり、外から見れば「趣味」であり「道楽」でしかありません。でもしかし、そう断定される事には違和感があります。"単なる趣味でも道楽でもないぞ"とまたもや「ゴーストがささやく」のです。
 一体、この行為は何なんでしょう?生き甲斐?それもありかもしれません。カタルシス?大いにあるかも知れない。ミッション?いや~そこまでは・・・。かつて言ってきた事は「私が生きていたという証し」だと公言していました、今でもそれはありですが、長い年月生きてきて少しそれだけでもないかも知れないと思うようになってきています。
 それでここでちょっと尋ねてみようと考えた訳です。
 あなたにとって・・・何でしょう?

H A S S E L B L A D ☆903SWC2007/06/17 20:55

悪魔の発明?
 わざわざ☆を付けるところが人間小さいですね、私。久しぶりにビオゴンで撮影しました。
 行きつけのパン屋&カフェが閉店してしまうので、名残を惜しみ撮影するために903SWC抱えて行ってきました。店はとても小さく引きが取れないので、これ以外に選択の余地はありません。
 ところで、このカメラは悪魔の機械です。自分はもちろんですが、プロアマ含めてこのカメラで撮られた名作・・・どころか、秀作さえも目にしたことがありません。う~んと唸る作品を見たことがないのです。単に知らないだけかも知れませんが・・・。人の手に余る程の機械なのでしょうか。

ゼンザブロニカSQ-Ai+ゼンザノンPS80/2.82007/06/21 10:08

暗室はもはや作業場と化しています。古いMTBを整備中。
 家人の祖母の旧知であり、恐れ多い事に家人がカラー同時プリント何ぞを気軽に注文していたりする、我が敬愛する植田正治大先生は「スランプに陥ったらカメラを変えてみよ」と仰いました。
 なんとなく不調に喘ぐ私にはこれはまさに天からの啓示(実際先生はあの世に居られます)トリプル・ロック教会で天からの光に打たれたジェイク・ブルースの如く、私の身体はわなわなと震え「さうです、さうです、ショージズウエィダスト・スクエアフォーマット様!!」と叫び・・・。

 まぁ、そういうわけで、安直にネット上を検索してそこそこのものがあったので買ってしまいました。AEプリズムファインダー付というヒジョーに安直なものですが、それはたまたまウエストレベル付がなかっただけの事です。アイレベルで構えるので、スピードグリップも付けてしまいました。

 まぁこれが何らかの刺激になればしめたものです。ならなかったら不幸ですけれど。

お尻に火がついた?2007/06/26 22:35

湿気がこもるけれど埃も着きにくい階段下暗室。
 考えてみれば今週で今年も半分終わりではないですか?!ところがお正月に撮影したフィルムさえ全て現像していない、つまり今年の撮影の殆どが現像されていないという惨状です。
 幾らスランプとは云えそれでも大量の未現像フィルムが溜っています、もうどうにもこうにもなりません。のんびり自転車でトレーニングしている場合ぢゃぁ無くなって来ました。
 とりあえず今日から現像です。手始めに16本現像しましたが、こんなペースではいったいどれくらいの日にちがかかることか・・・あああ、半年のツケは大きいです。

プレスで撮影を2007/06/28 10:46

縮小されちゃってあんまり能く判らないでしょう。
 スクエアがメインである事は間違い無いのですが、時には違ったフォーマットで撮影したいときもあります。アスペクト比がライカ判に近い6×9なんてのも時々無性に撮りたくなるのですが、気軽に使える6×9なんてのは、スプリングカメラくらいのもの、手持ちの6×9であるマミヤプレスは重くてなかなか持ち出す気になれません。それでも気合い入れて持ち出したときには、それなりの結果を出してくれるんですけどね。
 この写真はプレス用のセコール50mmF6.3という、ライカ判で言えば22mmに相当する広角レンズで撮影したのですが、内容はさて置き、大きなフォーマットと相まってやはり品質の高い映像を提供してくれます。
 ちょっと前に話題にした横尾忠則のY字路みたいな写真をこれで撮ってみたいものだと思います。ちょっと出かけようかなぁ。

三度目の個展2007/06/30 21:41

Graceってのは 優美、優雅って意味だったんだなぁ。
 今日、はっきりと個展のためにギャラリ使用の約束をしてきました。少し匂わせていたかも知れませんが、グレイスが新しく設けた桃谷のギャラリ&ショップでさせて貰うことになりました。写真家の兒嶌秀憲さんがこちらのスタッフなので、その伝手です。
 ちょうど前日にはmONOCHROMeさんが、やはり個展の開催について決めてこられたところでした。
 まっさらのギャラリで気分がよいです。広さもちょうどいいくらい、中央にはテーブルと椅子が置かれていて、ゆっくりと鑑賞出来る環境が整っています。兒嶌さんは、使用料がリーズナブルな事もあるので、多くの人に利用してもらいたいとのこと。
 あなたもグレイスで写真展、いかがですか?

モノクロ写真材料の「グレイス」